杉田水脈の問題発言7選!物議を醸す言動でタブーに切り込む!

発言 政治家

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杉田水脈(すぎた みお)議員は、自民党所属の衆議院議員として知られています。

その活動の中で注目を浴びたのは、単なる政策論争にとどまらず、社会がこれまで避けてきたタブーに切り込むような強硬な発言の数々です。

しかし、彼女の発言はしばしば差別的と捉えられ、マイノリティや被害者、女性といった弱い立場の人々に対する無理解として批判の的になってきました。

本記事では、特に物議を醸した7つの発言を精査し、その背後にある思想、社会的影響、そしてなぜこれが今も議論を呼ぶのかを深掘りします。

タブーへの言及は必ずしも悪ではありませんが、それが「誰を傷つけ、何を生み出すのか」まで考察することが求められています。

杉田水脈の問題発言7選!

杉田水脈
https://mainichi.jp/articles/20231111/k00/00m/040/073000c

杉田水脈議員より発せられた7つの問題発言を見ていきましょう!

1. 「チマ・チョゴリやアイヌ民族のコスプレおばさん」発言(2016年)

2016年、国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)に出席した杉田議員は、自身のブログで「チマ・チョゴリやアイヌ民族のコスプレおばさん」と記述。

これは、民族衣装を身につけた参加者への侮蔑的表現と受け取られ、札幌および大阪の法務局が「人権侵犯」と認定しました。

背景には、杉田氏の「被害者ビジネス」への強い警戒心があります。

彼女は「本来の差別ではなく、利権化された差別」が存在すると主張し、それに対抗する姿勢をとっていますが、その表現は当事者の尊厳を無視したものでした。

2. 「LGBTは生産性がない」発言(2018年)

『新潮45』に寄稿した論考の中で、杉田議員は「LGBTの人たちは子どもを作らない。つまり『生産性』がない」と発言。

これは社会的に「価値ある存在」としての人間を生産性で定義するという極めて問題のある見方とされ、大きな反発を呼びました。

この発言には、「家族」「子育て」といった保守的価値観の中で“役に立たない”存在を切り捨てる思想が見え隠れします。

多様性と包摂を求める現代社会に逆行する言動として、広く非難されました。

3. 性暴力被害者への「女性はいくらでもウソをつける」発言(2020年)

2020年、自民党会合において杉田議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言したと報道されました。

議員は否定しましたが、この言葉は性暴力被害者の証言を疑う姿勢と受け取られ、各支援団体から厳しく非難されました。

この発言の背景には、冤罪への懸念という論点がある一方で、それを被害者の発言否定に結びつけるのは危険です。信頼されるべき制度や支援の根幹を揺るがすものとして、深い波紋を広げました。

4. 「公金チューチュー」発言(2023年)

アイヌ文化振興事業に対し、「公金チューチュー」と表現した杉田議員。

この表現は、「文化を口実に税金を吸い上げている」という強い疑念を込めた言い方ですが、関係者をあからさまに揶揄した表現として批判されました。

文化事業や支援政策を一括りに「利権」として否定することは、歴史的・社会的背景への理解を欠いたものであり、少数民族の地位向上や差別是正の努力を台無しにするものでした。

5. 科学研究費を「税金泥棒」と揶揄(2017年頃)

大学・研究機関の基礎研究に対して「意味のない研究に公金を使っている」とSNS上で発言。

学術界からの強い反発を受け、「税金泥棒」との表現が知的活動の軽視とされました。

科学的成果は必ずしも短期的利益を生むものではなく、社会の進化を支える長期的投資です。

発言はこの根本を無視しており、知的基盤を担う現場との断絶を感じさせました。

6. 保育園に預ける親を「自己責任」と非難

共働き家庭が子どもを保育園に預けることに対し、「家庭で育てるべき」「預けるのは自己責任」といった主張を展開。

これは、働く親、とくに女性への理解のなさを露呈した形となり、多くの批判を招きました。

背景には、「家庭こそ教育の場」という保守的価値観がありますが、現代社会における家庭の多様性や経済事情を軽視した発言として受け止められました。

7. 総務政務官辞任(2022年)

上記の一連の問題発言が積み重なった結果、2022年12月、杉田水脈氏は総務政務官を辞任。

内外からの圧力を受けた形ですが、本人からの明確な謝罪や反省の言葉はなく、国民の不信感はむしろ増幅しました。

辞任は形だけであり、思想的には今も変わっていないという指摘もあり、彼女の今後の政治活動においても再燃の可能性をはらんでいます。

杉田発言の背景にある思想と「タブーへの挑戦」

杉田水脈
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA091I40Z00C25A3000000/

杉田水脈議員の発言は、ある意味で「政治的に正しいこと」に疑問を投げかけるという側面もあります。

彼女は、主流のメディアやリベラルな価値観に対抗する形で「あえてタブーを言う」という姿勢を見せてきました。

しかし、その挑戦が正当性を持つためには、事実に基づき、当事者の立場を尊重する必要があります。

彼女の発言はしばしばその前提を欠いており、「タブーへの挑戦」ではなく「弱者への攻撃」となってしまう点に問題があるのです。

政治家に求められるのは、耳障りのよい言葉を避けることではなく、多様な立場を理解し、調和を導く言葉を使うことではないでしょうか。

まとめ

杉田水脈議員の発言は、確かに日本の政治において「異端」とされる部分に切り込んできました。

しかし、その言葉はしばしば人々を傷つけ、分断を生むものでした。

この一連の発言を通して問われるのは、自由な言論と、社会的責任とのバランスです。

今後も公人としての発言が社会にどう影響を及ぼすかを注視し、発言力を持つ者の責任について改めて考える必要があります。

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